冬の高齢者の製品事故防止について(注意喚起)
(平成25年10月24日 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE ナイト) 発表)
高齢者の事故は、不注意や誤った使い方による「製品に起因しない事故」が多く、被害の程度も重篤になる傾向があります。また、これから冬に向かって事故件数が増加する傾向があり、事故防止のための注意が必要です。
★特に多く発生している事故
平成20~24年度の5年間で、NITE(ナイト 独立行政法人製品評価技術基盤機構)に寄せられた高齢者の製品事故は2108件でした。中でも、次のような事故が多く発生しています。
(1) ガスこんろ
・天ぷら等揚げ物を調理中に放置し、油が過熱されて発火した。
・グリル庫内に溜まった油脂等が発火した。
(2) 石油ストーブ
・カートリッジタンクのふたの締め方が不十分で漏れた灯油にストーブの火が着火した。
・ストーブに洗濯物が落下して着火した。
(3) 電気ストーブ
・可燃物(衣類、布団等)が放射熱で過熱または接触して着火した。
・電源コードに過度の屈曲や荷重等が加わり、断線して発火した。
【高齢者の事故は人的被害につながる】
ガスコンロ、石油ストーブ、電気ストーブの事故では、50歳代以上で人的被害が多くなり、70歳代以上では死亡事故件数・死亡率とも他の年代を大きく上回ります。
高齢者の事故の多くは、製品の不注意な取り扱いや誤った使い方により発生しています。使い慣れた製品でも、高齢者ご本人や周りの方も含めて注意していただくことで、多くの事故は未然に防ぐことができます。
平成25年10月24日 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE) News Releaseはこちら
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