「ねらわれてます!高齢者 悪質商法 110 番」実施結果
2014年10月23日 独立行政法人国民生活センター発表資料より
国民生活センターでは、敬老の日(9月15日(月))にちなみ、9月16日(火)、17日(水)に「ねらわれてます!高齢者 悪質商法110番」を実施し、合計51件の相談が寄せられました。
実施結果
契約当事者の属性
・契約当事者の性別 男女ほぼ同数の相談
・契約当事者の年代 70 歳以上の相談が約 7 割
・契約当事者の職業 約 7 割が無職または家事従事者
・相談者の属性 3 割弱が家族等からの相談
・販売購入形態 訪問販売・電話勧誘販売の合計が約 3 割
相談の特徴
★商品・サービス別では詐欺的な投資トラブル(「買え買え詐欺」を含む)が最も多く、光回線やプロバイダ等の通信契約に関する相談も目立つ
★契約購入金額の平均は約 1,390 万円、既支払金額の平均は約 1,560 万円と、非常に高額になっている
消費者へのアドバイス
★詐欺的な投資勧誘には十分注意し、不審な電話はすぐに切りましょう
投資や 儲け話に関する詐欺的な勧誘が後を絶ちません。こうした勧誘をうのみにして、一度お金を払ってしまうと取り返すことが困難です。契約書にサインしたり、お金を払う前に、必ず家族や周囲の人に相談してください。
★高齢者に増えているインターネットに関連した契約トラブルなどにも注意しましょう
インターネットの光回線契約やプロバイダ契約などをする際には、事前に書面の交付を業者に求め、契約内容や利用料金、解約条件等を十分確認しましょう。電話や訪問販売などで勧誘をされてもすぐに了承せず、必要がなければきっぱりと断りましょう。
また、アダルト情報サイトなどで、無料だと思っても、利用料金などを請求されることがありますので、安易にこうしたサイトにアクセスしないようにしましょう。
★留守番電話機能なども利用しましょう
不審な電話勧誘への対策として、留守番電話機能を利用し、かかってきた電話には出ず、必要に応じて後でかけ直すようにする方法が有効です。また、発信者番号表示機能のある電話を使用している場合には、番号非通知や知らない番号からの電話には出ないという方法もあります。
★少しでも疑問や不安を感じた場合は、すぐに消費生活センター等に相談しましょう
少しでも疑問や不安を感じたら、申込みや契約をしたり、お金を払う前にすぐにお近くの消費生活センター等に相談しましょう。
★高齢者の消費者トラブルを防ぐためのポイントは、家族や周囲による“見守り”と“気づき”です
高齢者の消費者トラブルを防ぐために、日頃から家族や周囲の人が高齢者本人の居室・居宅の様子、言動や態度に変化や不審な点がないか気をつけましょう。地域の見守り活動やネットワーク作りに取り組んでいる自治体もあるので、こうした活動を利用する方法もあります。
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