高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.4
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。消費者トラブルは案外身近なところで起こっています。「自分は大丈夫!」と思わず、危機意識を持って、被害を未然に防ぐためのポイントや、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
他県の業者からカニの購入を勧める電話があった。断るつもりで「いいです」と言ったが、「ありがとうございます」と言われ、それ以上何も言えないまま電話を切られてしまった。電話の途中で住所も教えてしまっており、商品が送られて来るかもしれない。相手の連絡先は分からない。どうしたらよいか。(70歳代 男性)
相談者への対応
カニが届いた場合は受取りを拒否し、発送人の名前・連絡先を確認の上、クーリング・オフの通知を出すよう助言しました。
ポイント1
必要がなければきっぱり断りましょう!
★販売業者は値引きしたり、おまけをつけるなどと言って、どんどん断りづらい状況を作ります。購入の意思がないときは、「要りません」ときっぱり断りましょう。あいまいなやり取りに乗じて勝手に商品を送りつけてくる手口もあるので、注意が必要です。
ポイント2
商品が送られて来ても、安易に受け取らないようにしましょう!
★承諾していないのに一方的に商品が送りつけられて来た場合、支払い義務や受取り義務はありません。業者の連絡先が分からないことが多いため、商品を受け取り、支払ってしまうと、代金を取り戻すことが難しくなります。
★電話勧誘の場合、カニなどの生鮮食料品でもクーリング・オフできます。トラブルにあったら、すぐに消費生活センター等へ相談しましょう。