インターネットに関する消費者トラブル
2017年9月発行 広島県生活センター「ひろしまスクエアNo.43」より
平成29年度上期に県及び市町の消費生活相談窓口で受け付けた消費生活相談のうち、「不当請求・架空請求」を除いた、商品・サービス別相談件数では、「インターネット通信サービス」が1位となっています。
インターネットに関する消費者トラブルを、広島県生活センター発行の「ひろしまスクエア」から紹介します。
アダルトサイト請求トラブル
【事例】
アダルトサイトにアクセスしたところ突然「登録完了」となり、料金を請求されるという相談が後を絶ちません。広告を間違ってタップしてしまったり、他のサイトから誘導されたりしてアダルトサイトにつながるケースもあります。
【アドバイス】
★決して業者には連絡しないでください。更なるトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
★慌ててお金を支払わないでください。一度支払ったお金を取り戻すことは困難です。
★解決をうたう業者による二次被害も確認されています。消費生活相談窓口など信用できる機関に相談しましょう。
通信販売の定期購入トラブル
【事例】
SNSやホームページの広告を見て、健康食品やサプリメントを「お試し」や「トライアル」価格など、通常より安い価格で購入したが、定期購入契約が条件になっていたことに気づかなかったという相談が寄せられています。
【アドバイス】
★通販事業者のサイトに連絡先や所在地の表示があるか確認しましょう。こうした表示がない場合、契約は慎重に判断してください。
★定期購入が条件となっていることがあります。注文前に契約内容をよく確認しましょう。
★通信販売の場合、原則、返品特約に従うことになります。注文前に解約条件や返品特約をよく確認しましょう。
遠隔操作によるプロバイダ変更トラブル
【事例】
遠隔操作によるインターネットプロバイダの変更トラブルが増加しています。大手電話会社やその代理店を名乗り、契約中の事業者とのサービス変更手続きと誤解させるケースもあるので注意が必要です。
【アドバイス】
★勧誘がしつこい場合でも、不要であれば、毅然とした態度で接し、電話を切りましょう。
★オプション利用料など基本料金以外にも料金を請求されることがあります。事前に契約内容を細かく確認しましょう。
★遠隔操作を許可すると、パソコンの中の情報が外部に漏れるなどの危険性もあります。安易に遠隔操作を許可しないようにしましょう。