外貨建て生命保険の相談が増加しています!
2010年2月20日 独立行政法人国民生活センター 発表資料より
全国の消費生活センター等に寄せられる外貨建て生命保険の相談が増加しています。
◆2018年度の相談件数は538件と、2014年度に比べて3倍以上になっており、2019年度も増加ペースが続いています。また、70歳以上の割合が相談全体の約半数を占めており、平均契約購入金額は1,000万円前後を推移しています。
◆外貨建て生命保険は、米国ドル等の外貨で保険料の支払や保険金の受取を行う保険であり、運用実績や為替相場の変動等により損益が発生するほか、手数料等の負担があります。
相談事例
●元本保証を約束され豪ドル建ての保険を契約したが、元本保証ではなかった
●定期預金をしたつもりが、外貨建て変額個人年金保険に加入していた。
●将来必要な施設入居資金と伝えていたのに、外貨建て生命保険の契約だった
●高齢の父宛てに外貨建て生命保険証券が届いたが、父は加入した覚えがないと言う。
●高齢独居の叔母が約20件の外貨建て個人年金保険などを次々に契約をしていた。
●両親が外貨建て生命保険を勧誘されクーリング・オフしたが円高で損が出た。
相談事例からみる特徴と問題点
●外貨建て生命保険の契約であることやリスクについて消費者の理解が得られていない。
●消費者の意向と異なる勧誘や契約が行われている。
●認知能力の低下した高齢者への勧誘がみられる。
●多数契約や高額契約に関する相談がみられる。
●クーリング・オフをしても損失が発生する場合がある。
消費者へのアドバイス
★外貨建て生命保険は生命保険会社以外でも販売されています。
★外貨建て生命保険は元本割れリスクがあります。
★勧誘されてもすぐに契約せず、慎重に検討しましょう
★契約後に送られてくる保険証券などの書類はすぐに確認し、不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談しましょう。
※消費者ホットライン「188(いやや!)」番
お住まいの地域の市区町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
2010年2月20日 独立行政法人国民生活センター 発表資料はこちら
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20200220_2.html