2024年3月13日 独立行政法人国民生活センター公表資料より
スマートフォンやタブレット端末での小学生・中学生の無断課金に関する保護者からの相談が多く寄せられています。春は、進学・進級などでスマホデビューしたり、休み期間中に保護者のスマホで遊ばせる機会が増えるかもしれません。子どもが簡単に課金出来ないように対策することが必要です。(国民生活センターイラスト使用)
相談事例
★日頃から、小学生の息子に母親の古いスマホを自宅のWi-Fiに繋げて使用させていた。課金には母親の指紋認証が必要な設定にしていたが、母親のアカウントにログインした状態であったため息子が自分の指紋を追加登録して約5万円ゲーム課金してしまった。
★中学生の息子が、息子のスマホで1年前から総額約55万円をゲームに課金していた。数年前に母親がゲーム課金以外の目的で息子のスマホにクレジットカード番号を入力したことがあったが、そのクレジットカード番号で息子はゲーム課金をしたようだ。
アドバイス
★保護者のスマホで遊ばせる場合は、保護者のアカウント(AppleやGoogle)は必ずログオフしましょう。
★保護者の古いスマホや子ども専用のスマホで遊ばせる場合は、子ども専用のアカウントを作成し、「ペアレンタルコントロール」※1機能を利用して保護者が管理しましょう。この機能で課金を承認制に設定できます。
※1子どもが使用するスマートフォンやゲーム機など情報通信機器の機能を、保護者が管理したり制限したりする機能のこと。(アプリや動画などのコンテンツに対する年齢制限、 特定のアプリの使用時間に関する制限、 通信や通話の相手に対する制限、 購入やダウンロードに関する制限等)
★スマホのアカウント決済とキャリア決済のそれぞれに、決済時の承認(パスワード、指紋認証、顔認証など)を設定しましょう。パスワードはお子さんが類推できない文字列で設定しましょう。
★クレジットカードは保管場所に注意が必要です。また、子どものスマホにクレジットカード情報を入力した際は忘れずに削除してください。
★キャリア決済は必要に応じ上限額を低くしましょう。子ども用のスマホを契約する際は特に注意が必要です。
◆トラブルが生じた場合は、最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)等へ相談しましょう。