2024年3月27日 独立行政法人国民生活センター公表資料より
「サポート詐欺」の相談が全国の消費生活センター等に依然として多く寄せられており、特に70歳以上の相談件数が大幅に増加しています。プリペイド型電子マネーに代わり、新たな手口として、インターネットバンキングで送金を指示されるケースも確認されていますので、注意してください。
サポート詐欺とは、パソコンでインターネットを使用中に突然「ウイルスに感染している」等の警告画面や警告音が出て、それらをきっかけに警告画面上に表示されている電話番号に電話をかけさせ、偽のサポートに誘導し、サポート料金を支払わせる手口です。
事例
パソコンでインターネットを利用中に突然、大音量の警告音が鳴り「ウイルスに感染した可能性がある」と警告画面が表示された。表示があった電話番号にかけたところ、遠隔操作ソフトをインストールするよう指示され、パソコン内を遠隔操作で見てもらった。
パソコンの修理代として100円を請求されたので、インターネットバンキングの画面で送金額を100円と入力したはずが、遠隔操作によって「0(ゼロ)」を追加され、100万円に変更され送金されてしまった。(2023年7月受付 70歳代 男性)
アドバイス
★パソコン利用中に突然警告画面や警告音が出ても、画面に表示されている連絡先には絶対に電話をしないでください。(見守り新鮮情報第473号より)
★警告画面や音を消すには、「ESCキー」を2~3秒間長押しし、全画面表示状態を解除し「閉じるボタン」が右上に表示される状態にし、マウスで「閉じるボタン」を押下したのちに、「サイトから移動する」を選択すれば偽のセキュリティ警告画面を閉じることができます。
★警告画面が表示されたり、万が一遠隔操作ソフトをインストールしてしまっても、ご自身でパソコンの状態を確認しましょう。
★自分で判断できない場合は周りの人に相談しましょう。
◆不安に思った場合は、すぐに最寄りの消費生活センター(消費者ホットライン188)等や警察へ相談しましょう。
◆表示された警告画面の消去方法等、パソコンに関する技術的な相談に対してアドバイスを求める場合:情報処理推進機構(IPA)「情報セキュリティ安心相談窓口」 メール anshin@ipa.go.jp 又は 03-5978-7509 へ