トイレ修理で「390円から」のネット広告をみて依頼したら55万円の請求を受けた

2021年10月7日 独立行政法人国民生活センター公表資料より

トイレの修理、水漏れ・排管等の詰まりの修理、鍵の修理・交換、害虫・害獣等の駆除など、日常生活でのトラブルに事業者が対処する「暮らしのレスキューサービス」(注1)において、事業者から高額な作業料の請求を受けたという消費者トラブルが増加しています。

(注1)本資料における「暮らしのレスキューサービス」は、トイレの修理、水漏れ・排管等の詰まりの修理、鍵の修理・交換、害虫・害獣等の駆除、冷暖房設備の修理、ドア・ガラスの修理、給湯器の修理等で、事業者が消費者の自宅等に訪問して対処するサービスのことをいう。リフォーム工事は含まれていない。

相談事例

夜に自宅マンションのトイレが詰まった。インターネット広告に「料金390円から」と記載された事業者に修理をお願いしたいと電話した。男性2人の作業員が到着し、高圧ポンプで10分程作業した。解消されないので「便器を外して排水管を確認する。3万円かかる」と言われ了承した。「長年の汚れが蓄積して詰まった。こんなにひどいのは初めてだ。通貫作業が必要で20万円前後かかる」と言われた。他の部屋の住民に迷惑をかけてはいけないと思い、了承した。さらに「詰まり再発防止のため、薬剤と特殊な機械による清掃で15万円かかる」と言われ応じた。全ての作業は30分程度で完了し、詰まりも解消したが最終的に約55万円の契約書を渡された。(2021年4月受付 40歳代 女性)

消費者へのアドバイス

★修理等を依頼する前に確認・準備することは?
 ・インターネット上の広告の金額表示をうのみにしない。
 ・地元の工務店や自治体の管工事組合など信頼のおける事業者を探しておく。
 ・実際に水漏れなどのトラブルが起こったときを想定し初期対応について調べておく。

 ★作業に来てもらったときに気を付けることは?
 ・契約を急かされる、次々と高額な作業を提案される場合などは作業を断る。

★作業後に高額な料金を請求された場合は?
 ・料金・作業内容に納得できない場合は、その場で支払いをしない。


◆事業者とトラブルになった場合は最寄りの消費生活センター等(消費者ホットライン「188」番)に相談を。

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