2021年10月14日 独立行政法人国民生活センター公表 身近な消費者トラブル委Q&Aより
質問
大学の先輩に呼び出され、「50万円のFX自動売買システムを購入すれば、何もしなくてももうかる」と勧誘された。お金がなく支払えないと断ったら、「みんな学生ローンで借りて支払っている。すぐに返済できるので問題ない」と言われたが、借金してでも購入しても大丈夫か。
回答
借金をしてまで投資等のためにお金を支払うことはやめましょう。
投資などの勧誘で「もうかるから借金は返せる」と言われても不確実な話であり、借金を返せる保証はどこにもありません。「みんな借りている」「すぐに返済できる」などと言われてもうのみにしてはいけません。
解説
★FX取引(外国為替証拠金取引)とは
事業者に一定の委託証拠金を預け、その額の何倍もの額で外貨取引をするというものです。比較的少額で取引できる半面、多額の損失が生じるおそれのあるリスクの高い取引です。
★借金をしてまで契約すべきものかよく考えましょう
投資は原則として余裕資金で行うものであり、借金をしてまで行うものではありません。初期費用を回収できるか十分な見込みがないのに多額の借金を抱えることは、極めてリスクの高い行為です。
★断る際は「いりません」ときっぱり断りましょう. 「お金がない」と断ると、「借りればいい」などと、貸金業者から借金をするように持ちかけられ、強引に契約を勧められる場合があります。先輩や友人から勧誘されて断りにくいと思っても、「お金がない」という断り方はやめ、望まない契約なら、「いりません」 「やめます」ときっぱり断りましょう。
◆お困りの際にはお近くの消費生活センター(消費者ホットライン188)にご相談ください。