2025年1月15日 独立行政法人国民生活センター公表資料等より
分電盤の点検商法に関する相談が2024年度に入り急増しています。
分電盤の点検商法に関する相談件数は2024年11月末時点で2023年度同期と比べ約25倍となっており、契約当事者の約8割が70歳以上です。
「すぐに交換しなければ漏電して火事になる」などと不安をあおり、その場で分電盤の交換を迫る手口がみられます。中には電話口で電力会社やその委託会社と名乗り、信用させる例もみられます。ご注意ください。
相談事例
契約している電力会社に委託されたと言う業者から「分電盤の点検をする」と電話があった。昨日訪問してきて、点検後に「分電盤が古いので漏電する可能性もある。危険なので交換した方がいい」と言われた。漏電したら困ると思い、約23万円で契約し、数日後に工事予定だ。念のため、契約している電力会社に確認したところ「この業者は当社とは関係ない」と言われた。不審なので解約したい。
(2024年6月受付 90歳代 男性)
その他、以下のような相談も寄せられています
- 不安をあおられ分電盤の交換契約をしたが、高額なのでやめたい。
- 漏電による火災は保険が下りないと言われ不安になり契約した。
- 分電盤は15年で交換することが法律で決められていると言われ契約してしまった。
消費者へのアドバイス
- 電話等で点検を持ち掛ける業者には安易に点検させないようにしましょう。
- 点検させたとしてもその場では契約せず、十分に比較・検討しましょう。
- クーリング・オフ等ができる場合もあります。
- 4年に1回の無料法定点検について日頃から確認しておきましょう。
- 不安や不明な点があれば、すぐに消費生活センター等に相談しましょう。
電気設備の点検等を装った訪問者にご注意ください(経済産業省)
御家庭の分電盤等の点検は、電力会社等が法令に基づき、4年に1回以上の頻度で行い、その点検日時は事前に書面で御案内しています。
点検日時を電話でお知らせすることはなく、訪問した点検作業員が、その場で設備交換等の契約を持ち掛けることもありません。