県内の活動紹介 〜地域や関係者の取組〜
広島市消費生活サポーターが新たに誕生!
広島市消費生活センターでは、広島市消費生活サポーターを募集し、サポーターとして認定するための養成講座を2月5日と2月19日の2日間にわたり開催しました。
広島市消費生活サポーターとは、お住まいの地域や、所属する団体や職場で、消費生活に関する情報を伝えたり、被害を発見した時は消費生活センターの相談窓口を案内するなど、消費者と消費生活センターをつなぐボランティア活動をするサポーターです。
公募に応じた民生委員や地域包括支援センターの職員等福祉関係の方、会社員、主婦等が養成講座を受講され、31名の方が広島市消費生活サポーターの認定を受けられました。今年度も8月頃にサポーターの募集をする予定です。
◆講座内容
[2月5日]
★「地域の見守りで防ぐ消費者トラブル」
講師 広島市消費生活センター職員
消費者被害において、高齢者の被害を防ぐためには見守りが大切だということ、見守りの方法、相談機関へつなぐ大切さを学ぶ。
★「知っ得!契約の基礎知識」
講師 弁護士 風呂橋誠氏
消費者を守る法律について学ぶ。参加者による寸劇を行い、演じることによって、相手の立場を考えることができ、悪質業者の嫌がることを実感してもらう。
周りの人を悪質商法の被害から守るためには、手口を知っておくことが必要であり、そのためには情報の入手が大切。
[2月19日]
★「くらしの中のかくれた危険~製品安全チェックで『身』守りを!~」
講師 中国経済産業局消費経済課製品安全室 伊東直人氏
(独)製品評価技術基盤機構中国支所 馬場健聡氏
生活に潜む製品事故のうち電気製品での事故が1番多く、そのうちの多くが火災事故。
リコール情報をチェックし、消費者の誤使用を避けるため注意事項をよく読み守ること、また古い製品で異常を感じたらすぐに使用を止めることが大切。
たこ足配線、束ねたコードの発火実験等の映像も交えて、製品の安全な使い方を学ぶ。
★「なっとく!楽しく実践、消費者啓発」
講師 (公社)全国消費生活相談員協会 消費生活相談員 澤村美賀氏、本荘達子氏
出前講座の講師をするにあたっての講師の心得、必要なこと、講座プランの立て方を学ぶ。今後の活動に講座内容をどのように活用させるのかグループワークを行い発表。
◆広島市消費生活サポーターの活動内容
① 【伝える】消費生活センターから提供する情報を、家族や地域に知らせる
② 【学ぶ】消費生活センターが案内する研修会・講座等へ出席し、知識を深める
③ 【参加する】消費生活センター主催事業へ参加する(消費者月間事業への協力など)
④ 【活動する】地域や職場などで消費者啓発の講座を企画する、簡単な消費生活に関する相談に対応する(消費生活センターへ相談をつなげる)、高齢者などへの見守り活動をする など
◆広島市消費生活センターから広島市消費生活サポーターへの支援
① 消費生活に関する最新の情報の定期的な提供
(広島市の事例に基づく消費者トラブル事例や国民生活センターからの情報など)
② 消費生活に関する情報を広める啓発活動のツールの提供
(講師の無料派遣「消費生活出前講座」、配布用「パンフレット」の提供、当センター「研修室」の無料貸出など)
◆活動予定
活動予定として、5月28日(土)に紙屋町シャレオ中央広場で行われる「消費者のひろば」で広島市消費生活サポーター有志での消費啓発講座を行います。
養成講座で学んだ、製品事故について啓発講座を行う予定です。製品事故の動画や手品をまじえながら、楽しくわかりやすい講座を目指します。
◆今回、広島市消費生活センターが広島市消費生活サポーター養成講座の受講生を公募したところ、多くの参加希望者から申込みがありました。人の役に立ちたいと考えている方がたくさんいらっしゃることを嬉しく思いました。また、参加された方は、2日間の講座を驚くほど熱心に受講されていました。
広島市消費生活サポーターの認定を受けられた方には、今までの人生経験を活かして、楽しく、たくさんの人を巻き込みながら活動を広げていただきたいです。