見守りのポイント(8)
消費者被害について家族で話をしてみましょう
年末年始の家族が集まる機会に、悪質商法や詐欺の手口、何かあった時の対処方法等について、是非話し合ってみましょう。
最近の手口は多様化・巧妙化が進み、誰でも騙されてしまう可能性がありますので、十分な注意が必要です。
日頃から高齢者の見守りに携わっておられる民生委員児童委員、介護関係の方々につきましても、年末年始に高齢者の方と接する機会があれば、詐欺や消費者被害に注意するよう声をかけていただき、不安に思うことは相談するようにお伝えください。
被害を未然に防ぐためには
●被害の始まりはほとんどの場合が電話です。在宅時であっても常に留守番電話に設定しておき、着信時の電話番号に心当たりがない場合は電話に出ないようにすることも被害防止に大きな効果があります。
●家族で話し合い、事前に「電話での呼び掛け方」や「合い言葉」を決めておく。
「電話で『お金を貸して』と頼んだりしない」ことを約束しておくことも効果的です。
●知らない人からの電話には、「とにかくひとりで判断せず、誰かに相談する」ことが最も効果的です。
次のような業者はまともな業者ではありません
●宅配便や、ゆうパック、レターパックなどで、現金を送るよう指示する。
●「絶対に儲かる」と勧誘する。
●カードの暗証番号を聞こうとする。
●ATMへ行くよう指示する。
広島県内で最近被害や相談の多い事案
★警察官を名乗る、なりすまし詐欺
警察官や銀行員などがキャッシュカードを預かることは絶対にありません。相手が行政や金融機関の職員を名乗った場合でも、キャッシュカードや通帳を渡したり、暗証番号を教えたりすることは、絶対しないでください。
詳しくは「警察官を名乗るなりすまし詐欺にご注意ください」をご覧ください
★市役所や社会保険事務所を名乗る、還付金詐欺
ATMで還付金を受け取ることはできません。このような電話は詐欺ですので、県か市町の消費生活相談窓口に電話をするか、110番通報をしてください。
詳しくは「還付金詐欺にご注意ください」をご覧ください
★ファンド型投資商品
「封筒が届いてないか・・」から始まる劇場型勧誘の利殖商法です。
封筒に入っているパンフレットの内容は、老人介護施設の会員権、ダイヤモンド等貴金属、株券等様々ですが、実態のないものがほとんどです。
また、「以前の投資被害を取り戻せる」と持ちかけたり、「特定の人しか買えないので名前を貸してくれ。」と言われる等、手口は多様化しています。
詳しくは 国民生活センター 「買え買え詐欺」にご注意! -より巧妙!より悪質に!劇場型勧誘による詐欺的儲け話の最近の手口-をご覧ください
★インターネット接続回線トラブル
最近広島県内で多数発生しているトラブルです。
プロバイダの契約にあたり、事業者に自分のパソコンを“遠隔操作”してもらったところ、承諾していないプロバイダ等の契約に申し込んでしまったという内容です。
勧誘業者に自分のパソコンを遠隔操作させるということは、自分のパソコン内の情報を勧誘業者が自由に見ることを許したことになります。 「安くなる」と言う言葉に惑わされず、分かりずらい契約はしないようにしましょう。
詳しくは 「遠隔操作によるプロバイダ勧誘トラブルにご注意ください」 をご覧ください
★健康食品の送り付け商法
昨年から今年前半にかけて全国的に相談が急増した手口で、「以前お申し込みいただいた健康食品を今から送ります」などと突然電話があり、申し込んだ覚えがないと断ったのに健康食品を強引に送りつけるというものです。
現在は下火になっていますが、悪質事業者は人々の記憶が薄らいだ頃、別の手口を考えてきますので、申し込んだ覚えもなく、購入するつもりがなければきっぱり断ることです。
断ったにもかかわらず一方的に送りつけられた場合、商品を受け取り拒否してください。
電話で勧誘され承諾してしまった場合は、クーリング・オフができます。
詳しくは 国民生活センター 「申し込んでいないのに強引に送りつけられる!」をご覧ください
お正月に「未然かるた」はいかがでしょう
消費者庁等が、高齢者が遭いやすい詐欺や消費者被害を松平健と八代亜紀のペアで紹介する「いろはかるた」を作成しています。47枚分も手口があるのは驚きです。
ご家庭や、ふれあいサロンなどで活用してみてはいかがでしょうか。
「未然かるた」パンフレット(PDF)
「未然かるた」印刷用 (PDF)
政府広報オンラインより
http://www.gov-online.go.jp/index.html