★見守りのポイント(15) 障害者の消費者トラブルvol.5
借金の取立てを受けているみたいと通報を受けて・・
(消費者庁 障害者の消費者トラブル見守りガイドブックより)
★事例
民生委員・児童委員のAさんは、担当地域の方から、Bさんのご自宅から借金の取立てと思われる怒鳴り声が頻繁に聞こえてくるという話を聞きました。
気になってBさんのご自宅に伺うと、知的障害のある娘のCさんが複数の消費者金融から借金をしてしまい、その返済を迫られているとのことでした。金額は数百万円もあり、とても払えない、取立てが怖くて仕方ないと言っていました。
Bさんも知的障害があるようで、対応の仕方がわからず困り果てていました。
急いで地元の社会福祉協議会に相談をしてみると、消費生活センターを紹介され、民生委員・児童委員のAさんは、娘のCさんと一緒に消費生活センターに行きました。
★気づきと対応のポイント
・金銭トラブルは第三者に話しづらいため、家族内に問題が温存する可能性があります。被害の発見、解決にとって、近隣住民は重要な情報源です。
・多重債務は被害と認識されづらい面もありますが、まずは消費生活相談窓口に相談しましょう。
・金銭管理が難しい場合には、日常生活自立支援事業(※1)や成年後見制度(※2)を検討することが必要です。
※1 日常生活自立支援事業について、詳しくはこちらから
広島県社会福祉協議会 「あんしんサポートセンターかけはし」
http://www.hiroshima-fukushi.net/01consult/01kakehashi.html
※2 成年後見制度について詳しくはこちらから
広島県ホームページ 「成年後見制度とは」
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/syouhiseikatumametisiki/1174528122001.html