家族の約束が、家族を守る。
政府広報オンライン 特集「家族の約束が、家族を守る」より
みんなで防ごう!高齢者の消費者トラブル・詐欺被害!
高齢者が消費者トラブル・詐欺に遭わないためには、高齢者ご本人が問題意識を高めるとともに、家族や周りの方々が、日ごろから高齢者の様子を気にかけて、見守っていく必要があります。
そのためには、普段から家族の中で、消費者トラブル・詐欺の手口や被害について話題にし、注意するよう呼びかけることが大切です。不審な電話や訪問を受けたときの対応の仕方や相談窓口なども話し合っておきましょう。
また、身近で日常的に接している人たちが高齢者の変化に気づき、相談機関につなぐことも重要です。
消費者トラブル・詐欺の手口と対処法
●高齢者を狙った「健康食品の送りつけ商法」
高齢になると身体機能の衰えも見られるようになり、健康に不安を持つ人が多くなります。悪質業者は、そうした心理に巧みにつけ込んで、高齢者を狙います。「健康食品の送りつけ商法」もその一つです。
ある日突然電話がかかってくる・・・
悪質業者:「以前お申し込みいただいた健康食品を今から送ります」
あなた:「え?そんなの頼んでないけど」(申し込んだ覚えがないので断る)
悪質業者:「注文を受けたときの録音もある。裁判に出してもいいんだよ。」
(強引に言われ、脅される)
後日、商品とともに現金書留封筒が送られてくる。そして再び電話が・・・
悪質業者:「受け取ったんだから代金を郵送しろ」
(脅すような口調で代金を郵送するように指示される)
【対処法】
★申し込んだ覚えもなく、購入するつもりがなければきっぱりと断ってください。
★断ったにもかかわらず一方的に送りつけられた場合、商品の受け取りを拒否してください。
★万が一商品を受け取ってしまっても、商品を受け取った日から14日間(商品の引取りを請求した場合は7日間)が経過した後は自由に処分することができます。
●知っておこう だましの手口「劇場型」とは?
「私は大丈夫。だまされないわ」という方も、注意してください。
消費者トラブル・詐欺の手口は、ますます巧妙化・悪質化しています。特に最近は、複数の人が警察官や弁護士など様々な役を演じたり、偽のパンフレットや通帳などの「小道具」を使ってだます「劇場型」詐欺の手口が多く見られます。
ある日A社の株式公開準備室と名乗る人から電話がかかってきた
A社:「ぜひ当社の未公開株を買って欲しい。詳しいパンフレットを送りますから見てくださいね。」
後日、金融庁職員と名乗る人から電話がかかってきた
偽職員:「近頃、未公開株がらみの詐欺が多発しているので、注意を呼びかけています。最近、勧誘とかはありませんでしたか?」
あなた:「そういえばA社というところから勧誘がありました。」
偽職員:「A社ならもうすぐ上場する予定なので安心ですよ。
私も欲しいくらいです。購入した方がいいですよ~」
あなた:(「公的機関のお墨付きなら安心だわ!」と購入する)
ところが・・・A社は上場どころかすぐに倒産してしまった。
【対処法】
★金融庁などの公的機関が未公開株や社債などの取引に関与することはありません。
★「金融庁」「財務局」「消費生活センター」「証券取引等監視委員会」などの公的機関を連想させるような名称を使用していたら、注意してください。
★電話での勧誘などには、すぐに応じないでください。
★「特定の人しか買えません」「期間限定」「高く買い取ります」「代わりに申し込んで」といった「もうけ話」を安易に信用しないでください。
未然ポイント4ケ条
★日頃から家族でよく話し合おう
★電話でお金の話をしないと約束しておく
★家族で事前に「合言葉」を決めておく
★常に「留守番電話」に設定してもらう
相談窓口
●消費者ホットライン:電話番号 188(いやや!)
お近くの相談窓口(消費生活センターなど)をご案内します。なお、ご案内先の受付時間については各窓口で異なりますのでご注意ください。
●警察相談専用電話:電話番号 #9110
犯罪被害の未然防止など、生活の安全を守るための相談窓口です。
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