これって消費者被害? 〜よくある相談・悪質商法の手口〜
最近急増している相談 【急増相談TOP5 】
広島県HP 【速報】相談が急増した商品・サービス分野 トップ10(2月13日現在)
県内の消費生活相談窓口において受け付けた消費生活相談のうち、直近1か月で相談が急増している商品・サービス分野は次のとおりです。(相談件数の多い順ではありません。)
情報保護シールが貼られたハガキが届いた。シールを剥がすと「総合消費料金未納分訴訟最終通知書」と書かれているが覚えがない。どうしたらよいか。
2位 デジタルコンテンツ
大手ショッピングモールの名前でスマートフォンに「有料コンテンツ料金未納。本日中に連絡なき場合は法的措置を取る」とSMSメールが届いた。当該モールで買い物をしているが、コンテンツを契約した覚えはない。どうしたらよいか。
3位 結婚式
昨日結婚式の会場を予約し、手続金の10万円を支払った。担当者からせかされて契約したので、考え直したい。
4位 家庭用電気治療器具
家庭用永久磁石磁気治療器のレンタルオーナー契約をしている。1400万円を預け、毎月配当金が支払われていたが、行政処分を受け配当金が振り込まれなくなった。その後、事実上倒産と聞いた。お金が戻ることはないのか。
5位 電話関連機器・用品
SNSでみつけたスマホカバーをネット通販で注文した。通販会社のネット上の評判が悪く、注文キャンセルを申し出たが、キャンセルできないと言われた。既に商品が届く予定日を5日過ぎているが商品は届いていない。
最近の急増相談について
★「総合消費料金に関する訴訟最終告知」等と題した架空請求ハガキの相談が引き続き多く寄せられているところですが、新しい手口として、従来の架空請求ハガキの裏面に保護シールが貼られたものが送りつけられています。シールをはがすと「契約不履行があり訴状が出ている」「連絡がない場合は訴訟を開始し、財産を差し押さえる」等と記載されており、連絡すると金銭を要求されます。ハガキが届いても記載された電話番号に連絡せず、無視してください。
★「電話番号宛に送られてくるSMSメールで、実在する事業者名をかたり有料サイトの未納料金を請求された」という相談が多く寄せられています。メールに記載されている電話番号に連絡すると、コンビニでプリペイドカードを購入する等の方法で金銭を要求されます。身に覚えのないメールは無視してください。また安易に「間違いです」と電話してしまうと相手方に電話番号等の個人情報を知られてしまうことになるので、決して連絡しないようにしましょう。
※心当たりのない不審なメール・SMSについては国民生活センターからの注意喚起をご覧ください。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20170706_1.pdf
★被害に遭ってしまった、不安なことがあるなどの際には、広島県生活センターまたはお住まいの市町消費生活相談窓口に相談してください。
広島県HP 「相談が急増した商品・サービス分野 トップ10」はこちらから
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/41/kyuuzou.html
★よくある商品・役務別相談件数【不当請求・架空請求を除く 】
(平成29年度:県及び市町)
1位 情報提供サービス 1,284件
オンラインゲーム、出会い系サイト等の利用、放送受信料の支払い など
2位 不動産貸借 1,209件
敷金の返還、借家の明け渡し、仲介手数料 など
3位 インターネット通信サービス 1,207件
光回線変更の電話勧誘、遠隔操作によるプロバイダの変更 など
4位 商品一般 948件
公的機関を騙ったり、個人情報を聞き出そうとする不審な電話 など
5位 融資サービス 837件
多重債務の整理、過払い金の請求、住宅ローンの返済 など
★ 高齢者はご注意を!!主な悪質商法 の手口
最近の悪質事業者は,「礼儀正しく」,「親切に」近づき,「まめに」立ち寄っては高齢者との距離を縮めていきます。契約を持ちかけたとき,高齢者を断りきれない心理にさせるためです。また,契約を急がせるのも特徴です。
点検商法
「無料で点検させていただきます」と言って屋根や床下,排水枡,あるいは高齢者には見えないモノを点検し,「シロアリがいる」「水漏れがある」などと不安をあおって修理等の契約を勧める。
⇒タダより高いものはない,です。
現金取引商法
訪問販売業者が取引の際に自身の氏名や会社名等を名乗らず,また,契約書も領収書も残さずに現金で取引してしまう。 証拠が残らないため,クーリングオフも困難。
⇒相手が何者か必ず確認を。現金での取引は危険です。
健康商法高齢者の病気や健康に対する不安に付け込み,健康食品や健康器具を勧め,高額な商品を売りつける。
⇒いわゆる健康食品は病気をなおすクスリではありません。
催眠(SF)商法
特設会場に人を集め,無料の商品や異常に安い値段の商品を配って会場内を得した気分で盛り上げ,興奮状態になったところで高額な商品を売りつける。
⇒御近所に誘われても行かないことです。
開運(霊感)商法
姓名判断や占いをして「名前の字画が悪い」「このままでは不幸になる」などと不安をあおり,運勢がよくなるという商品を買わせたり祈祷を勧めたりする。
⇒占いもほどほどに…
利殖商法
老後の蓄えなどへの不安に付け込み,「必ず儲かる」「高配当」などと有利な点を強調し(ほとんどが架空の話です),高額の融資契約をさせる。最近は複数の会社を装って勧誘する劇場型が流行。
⇒「必ず儲かる」ものはありません。
- このほかにも様々なタイプの悪質な商法があります。
手口は常に変化します。おかしいな,と思ったらすぐに契約せず,誰かに相談することが最強の防御法です。
★ さらに詳しく
- よくある消費生活相談事例(広島県ホームページ)
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/life/1/4/10/