給与の買取りをうたった違法なヤミ金融にご注意ください!
令和2年6月12日 独立行政法人国民生活センター発表資料より
インターネット広告等で「借金ではない」「ブラック OK」などと宣伝して、個人の賃金債権を買い取ると称して手数料を差し引いて金銭を提供し、個人から金銭を回収する「給与ファクタリング(給料ファクタリング)」のトラブルが発生しています。
事例
◆失業して借金の返済が滞り生活に困窮したため、インターネットの広告で簡単融資をうたう給与ファクタリング業者へ連絡した。給料債権を譲渡するシステムと説明を受けたが、5万円を申し込んだのに、実際に振り込まれたのは手数料を引かれて3万円であった。次の給料日には5万円を返済しなければならないが、手数料が高額で返済できない。業者に家族の携帯番号を教えて しまったせいで、執拗な取り立ての電話が家族全員に来るようになった。どうすればよいのか。 (2020年3月受付 契約当事者:20歳代、男性)
消費者へのアドバイス
◆ ファクタリングと称していても借金と同じ!
貸金業法上、給与ファクタリングを業として行うことは貸金業に該当し、無登録で行うものはヤミ金です。利用するのはやめましょう。
◆ 年率換算で数百パーセントもの高額な手数料を請求される!
給与ファクタリング業者に「利息でなく手数料」などと説明されたとしても、実態は利息と同じです。多数の相談事例では、法律の上限金利を大きく超える手数料を請求されており、このような契約を繰り返すことで生活が破綻する恐れがあります。
◆ 勤務先や家族への強引な取り立てが発生している!
利用する際に、勤務先や家族の連絡先を聞き出され、取り立てに悪用されているケースがみられます。勤務先に迷惑が掛かったり、家族全員が執拗な取り立てに遭うなど、家族や関係者にも被害が及ぶおそれがあります。
◆ 借金のことなどで困っていたら、最寄りの消費生活センター等(消費者ホットライン188番 )に相談 しましょう。
令和2年6月12日 独立行政法人国民生活センター発表資料はこちらから
www.kokusen.go.jp/pdf/n-20200612_1.pdf