見守りのポイント(14) 障害者の消費者トラブルvol.4
グループホームの利用料を滞納し始めた・・・
(消費者庁 障害者の消費者トラブル見守りガイドブックより)
★事例
Aさん(20代男性・知的障害)は、最近街で声をかけられ、彼女が出来たと嬉しそうに話してくれます。しかし、ある時からグループホームの利用料を滞納するようになってきました。
そのことについて聞いてみると、「今はお金がない」と言うばかりです。
利用料を払わないと、ここを出なければいけないことを話し、なぜお金がないのかを聞いてみました。すると、彼女に頼まれて指輪やアクセサリーを購入していたことが分かりました。
Aさんは彼女に50万円近く支払っているため、貯金通帳にも全くお金がありませんでした。しかし、Aさんは騙されたと思っていないようです。これではいけないと思い、すぐに消費生活センターに相談をしました。
★気づきと対応のポイント
・公共料金や必要なお金の支払いが滞った場合は、金銭トラブルに巻き込まれている可能性があります。
・被害が深刻な場合には、ご本人の意思を尊重しながら消費生活相談窓口等の問題解決機関に繋がるよう見守り体制を整えることが大切です。
・日常の金銭の管理が不安な場合は、日常生活自立支援事業(※1)や成年後見制度(※2)を検討することが必要です。
※1 日常生活自立支援事業
判断に支援が必要な方に、福祉サービスの利用援助や日常的な金銭管理などの援助を行うことにより、在宅で自立して地域生活を営めるように支援する制度です。
地域の社会福祉協議会にご相談ください。
日常生活自立支援事業について、詳しくはこちらから
広島県社会福祉協議会 「あんしんサポートセンターかけはし」
http://www.hiroshima-fukushi.net/01consult/01kakehashi.html
※2 成年後見制度について詳しくはこちらから
広島県ホームページ 「成年後見制度とは」
http://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/syouhiseikatumametisiki/1174528122001.html