高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.2
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。
消費者トラブルは身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。また、被害を未然に防ぐためのポイントや、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
火災保険を使って屋根の修理ができると業者が訪問してきた。火災保険が下りない場合は契約しないので、安心してほしいと言われた。また、保険が下りた金額の範囲内で工事をするので、お金の自己負担はないということだった。信用しても大丈夫だろうか。(60歳代 男性)
相談者への対応
保険金が使えると勧誘された住宅修理について、保険金が下りない、保険金は下りたが思ったより少なかったので工事をキャンセルしたら多額の違約金を請求された、工事内容がずさんだった等のトラブルが多いと情報提供しました。工事業者と契約する前に損害保険会社へ相談するよう助言をしました。
ポイント1
業者の説明を鵜呑みにするのはトラブルの元!
★火災保険で補償されるのは、火災・落雷、自然災害、特約の範囲内の損害で、経年劣化の損傷は補償の対象とはなりません。
★業者の話を鵜呑みにせず、契約している保険の内容は自分で確認し、事実に基づいて保険金を請求しましょう。また、分からない点がある場合は、保険会社等に相談しましょう。
ポイント2
修理工事の契約は慎重に判断しましょう!
★電話や訪問で勧誘されてもその場ですぐに契約せず、複数業者から見積もりを取るなど、慎重に判断しましょう。
★契約する前に、修理費用や追加工事の必要性、解除条件など納得がいくまで確認しましょう。また、必要ないときはきっぱりと断りましょう。
★訪問や電話で勧誘された場合、8日以内であればクーリング・オフできます。トラブルにあったら、早めに消費生活センター等へ相談しましょう。