高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.17
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県内の消費生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。
また、被害を未然に防ぐため、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
数年前に訪問販売で新聞購読の勧誘を受けた。勧誘に根負けし、景品の商品券を受け取って、購読契約をした。今年から購読が始まったが、ケガで入院することになり、購読が難しくなった。販売店に解約を申し込んだところ、景品を返せば解約に応じると言われた。景品を返さないと解約できないのか。(60歳代 女性)
相談者への対応
新聞購読など期間の定めのある契約は、一方的な理由で解約することができず、販売店と話し合いによって解約条件を決めることになると説明しました。一方で、景品の上限額は新聞公正競争規約で定められていることから、新聞公正取引協議会にも相談してみるように助言しました。
ポイント1
契約の際は慎重に検討しましょう!
★病気や経済的事情で新聞の購読ができなくなる可能性があります。長期購読契約や数年後からの購読契約は、避けた方が無難です。
★解約の際、景品代の返還を巡ってトラブルになることもあります。高額な景品は受け取らないようにしましょう。
ポイント2
高齢者の方への見守りをお願いします!
★見慣れない新聞購読の契約書や景品(商品券、洗剤、野球のチケット等)を見かけたときは、望まない契約をしていないか声掛けをお願いします。望まない契約をしている場合は、早めに消費生活相談窓口(☎188)に相談するように伝えてください。