住宅用火災警報器の点検を!
その警報器、10年以上経っていませんか?
2019年1月 独立行政法人国民生活センター くらしの危険No.347より
住宅用火災警報器は、家庭内での火災の発生をいち早く検知し、音や光によって知らせる装置です。消防法によって設置が義務付けられていますが、設置された警報器の中には、劣化や電池切れが生じているものがあると考えられます。
住宅用火災警報器は警報を鳴らしていない時も常にセンサーが作動し、監視しています。機能を維持するために、必ず定期的に点検を実施し、10年を目安に本体を交換しましょう。
住宅用火災警報器に関するアンケートを行いました
※対象:電池式の住宅用火災警報器を設置している全国の18~79歳までの男女
※対象人数:2,000人
1.本体の交換は「10年を目安」を推奨
約6割の人が「知らなかった」と回答
2.電池切れや故障を知らせる警報機能(アラーム)がある
約6割近くの人が「知らなかった」と回答
3.トラブル経験について
13%(266人)は「経験あり」と回答
1位 火災でもないし、煙もないのに作動した(125件)
2位 電池が切れていた(115件)
3位 ボタンが効かない、引きひもが切れたなどの故障(27件)
・その他、取付点検などの際、転落・転倒などでけがをした(19件)など
住宅用火災警報器の電池や誤作動に関する相談事例
【事例1】10年前に設置義務化された時に購入した火災警報器の電池が切れた。電池だけの交換は不可という。(70歳代 男性)
【事例2】築10年の住宅に設置された火災警報器からの警報音が止まらない。(70歳代 女性)
消費者へのアドバイス
~住宅用火災警報器がいざというときに作動するために~
★定期的に点検・お手入れを行いましょう。
・住宅用火災警報器には電池切れやセンサーなどの故障を確認できる機能があります。
・アンケートで実際に点検してもらったところ、約1割は、電池切れや故障などで正常に作動していませんでした。機能の維持のためにも必ず定期的に点検しましょう。
・点検の際には、取扱説明書の動作確認や定期点検の項目に従ってください。
★10年を目安に本体を交換しましょう。
・見た目には異常がなくても、内部のセンサーや部品は消耗・劣化していきます。そのため、本体の寿命は10年とするものが多くみられます。設置時期を取扱説明書や警報器本体に記入しておき、寿命を迎えたものは本体を交換しましょう。
★点検・交換の際は、けがなどに注意しましょう。
・アンケートでは、警報器の取り付け点検などの際に、転落・転倒などでけがをしたという回答も見られました。点検・交換の際は十分注意しましょう。
・点検・交換に便乗した悪質商法にも注意し、不安になった場合やトラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターへご相談ください。
※消費者ホットライン 「188(いやや!)」
2019年1月 独立行政法人国民生活センター くらしの危険No.347はこちらから
(啓発用資料としてご自由にご活用ください。)