高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.18
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県内の消費生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。
また、被害を未然に防ぐため、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
自宅に「県庁2階の年金機構の者」を名乗って「医療費の還付がある。手続きが今日までなのでATMに行くように」と電話があった。携帯電話とキャッシュカードを持ってATMに行き、指示通りに操作したが、途中で変だと思い電話を切った。県庁に年金機構があるのか。(80歳代 女性)
相談者への対応
還付金詐欺の手口であることを説明しました。今後も不審な電話がかかってくる可能性があるので、慎重に対応するように助言しました。
ポイント1
ATMを操作してお金がもらえることは絶対にありません!
★「お金が戻るのでATMに行ってください」というのは詐欺です。相手にせず電話を切りましょう。
★役所など公的機関の職員を装っている場合もありますが、公的機関の職員がATMを操作するよう指示することはありません。
ポイント2
高齢者への周知・声掛けなどをお願いします!
★電話口で対応に困っていたり、電話で指示を受けながらATMの操作をしたりする様子が見られたときは、声掛けをお願いします。
★もし振り込んでしまっていた場合は、直ちに警察や振込先の金融機関に連絡しましょう。振込先の口座を凍結することで、振り込んだお金の一部が返ってくる可能性があります。