高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.3
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。消費者トラブルは案外身近なところで起こっています。「自分は大丈夫!」と思わず、危機意識を持って、被害を未然に防ぐためのポイントや、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
A社から光電話を勧める電話があった。固定電話回線はB社を利用し、毎月4千円ほど払っている。光電話にすると利用料金が安くなると言われ、その他の説明も受け、前々からA社に変更したいと思っていたので承諾した。「工事費用は後で返金されるし、1時間で終了する。家族のどなたかに確認を取りたい。」と言われ、娘の電話番号を教えた。しかし、光回線の契約をして本当に安くなるのか不安なので解約したい。工事日はまだ決まっていない。(70歳代 女性)
相談者への対応
「電話の利用状況によってシミュレーションをし、いずれの契約がお得であるかを相談者自身が判断することになる。」と説明しました。工事日もまだ決まっていない状態なので、解約を申し出るよう助言しました。その後、解約になったと報告がありました。
ポイント
契約前にしっかり内容を確認し、安易に返事をしないようしましょう!
★光回線などの電気通信サービスは、訪問販売や電話勧誘販売であってもクーリング・オフの適用がありません。解約を希望しても、高額な解約料を請求されるケースがあります。
★口約束でも契約は成立するので、その前に契約期間や金額等について十分な説明を求め、納得して契約することが大切です。安易に返事はせず、必要がなければきっぱり断りましょう。
★事業者に相談しても解決しない場合には、最寄りの消費生活センター等に相談してください。