リコール実施後も重大製品事故が発生!
リコール製品をお持ちではありませんか?
2018年2月22日 NITE(ナイト)独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 発表資料より
事業者がリコールを実施した後もリコール製品で重大製品事故が発生しています。
リコール後の重大製品事故は、消費者にリコール情報が確実に届き、かつ、消費者の協力が得られ、回収・点検・交換などの対策が行われていれば未然に防ぐことができた可能性が高い事故です。リコール後の重大製品事故を未然に防止するために、リコール情報の入手方法や注意点、事故事例を紹介します。
皆様の周りの見守りが必要な高齢者の方がリコール製品を使用されている可能性もあります。情報を伝えるとともに、日頃から高齢者の周囲に気を配っていただくようお願いします。
リコール製品による事故を防ぐために
★最新のリコール情報を入手する
事業者のホームページや消費者庁、経済産業省及びNITEなどはホームページでリコール情報を掲載しています。お持ちの製品がリコール製品かどうかを確認することが可能です。
NITEホームページ「リコール検索サイト」
キーワード、検索項目、選択肢等の検索条件により絞り込み検索ができます
http://www.jiko.nite.go.jp/php/shakoku/search/index.php
★リコール情報を見逃さない
ダイレクトメールや新聞への広告、メールマガジンでの通知など、事業者側から積極的にリコール情報を発信しているものもあります。 お手持ちの製品と似ていたり、見覚えがあったりする製品のリコール情報が目に止まるかもしれません。対象製品の可能性もあるため、必ず確認を行って下さい。
★リコール製品を使い続けない
リコール後の重大製品事故の中には、消費者がリコール製品と知りつつ使用を続けるうちに事故が発生した事例もあります。お使いの製品がリコール製品だと分かった場合は不具合が生じていなくても速やかに使用を中止し、事業者に連絡してください。
★ユーザー登録を行う
ユーザー登録を行う事で、販売店や事業者はリコール製品の所有者を把握することができ、 製品の構造や使い方で消費者に危険が及んでしまうような事態に対し、事業者はいち早く対応することができます。 また、事業者からリコール情報が提供されることもあるため、ユーザー登録のできる製品を購入された際は登録することをお勧めします。
平成28年度に発生したリコール後の重大製品事故事例
①事故発生件数の多い事例
【電気ストーブの事故】
ユアサプライムス株式会社
平成28年3月19日よりリコール開始
平成29年3月3日(福岡県、拡大被害)
【事故の内容】 電気ストーブ及び周辺を焼損する火災が発生した。
【事故の原因】 電気ストーブの強弱切替え用に使用されているダイオードが不良品であったことにより、ダイオードが異常発熱し、出火したものと考えられる。
②消費者が重傷を負った事例
【電子レンジ加熱式ゆたんぽの事故】
株式会社ADEKA
平成11年11月12日よりリコール開始
平成29年1月22日(大阪府、重傷)
【事故の内容】 ゆたんぽを電子レンジで加熱して取り出したところ、当該製品が破裂し、やけどを負った。
【事故の原因】 消費者の過剰加熱によってゆたんぽが破裂したものであるが、当該製品の本体表示及び取扱説明書には過剰加熱の危険性について注意表示が十分でなかったことも事故発生に影響したものと考えられる。
2018年2月22日 NITE(ナイト)独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター 発表資料はこちらから
http://www.nite.go.jp/data/000089456.pdf
※注意喚起リーフレット「リコール製品をお持ちではありませんか?」はこちらから