高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.7
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。消費者トラブルは案外身近なところで起こっています。「自分は大丈夫!」と思わず、危機意識を持って、被害を未然に防ぐためのポイントや、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
取引をしたこともない大手証券会社から2度電話があった。1度目は「株や投資に興味はありませんか」と言われたが、「分からないので」と断った。一週間後にまた同じ男の人から「あなたに割り当てられた薬品会社の株が30株あります。購入されないのであれば、買いたい人がいるので名義を譲ってください」と言われた。流れるような喋り方に曖昧な返事をしてしまったことが不安だ。(70歳代 女性)
相談者への対応
実在する大手企業の名をかたり、株や社債等が販売されているかのように装って勧誘し、お金を支払わせようとする「買え買え詐欺」の手口です。今後も同様の電話があるかもしれませんが、話を聞かずに電話を切るよう助言しました。どのようなことを言われても絶対にお金を支払わないよう話しました。
ポイント1
相手にしないことが大切です!
★「代わりに申し込んで」、「名義を貸して」などと持ちかけてくる手口も多く見られます。相手にせず、すぐに電話を切ってください。
★いったんお金を支払ってしまうと取り戻すのは極めて困難です。うまい話には耳を貸さず、きっぱり断りましょう。
ポイント2
お金を払う前に相談しましょう!
★少しでも疑問や不安を感じた場合には、すぐに消費生活センターやご家族・友人等に相談してください。お金を払う前に相談することが重要です。