高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.8
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。また、被害を未然に防ぐため、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
突然自宅に住宅リフォーム業者が訪ねて来て、「無料で床下を点検している。床下を見せてくれ」と言うので承諾した。床下に潜って写真を撮ったと言い、鉄筋がコンクリートから露出している状況が映ったものを見せられた。業者のペースで床下補強工事と外壁の防水工事の契約をしたが、冷静になって考えると早まったことをしたと後悔した。解約したい。(60歳代 男性)
相談者への対応
「無料点検」等を口実に訪問し、点検後に消費者の不安をあおり、工事等の高額な契約を結ばせる事例が見られます。床下の他にも、屋根や浄水器、シロアリ駆除や水質検査など手口はさまざまです。相談者にはクーリング・オフのはがきの書き方を助言し、送付することになりました。
ポイント
その場ですぐに契約しないようにしましょう!
★業者を安易に家の中に入れないようにしましょう。
★「特別に値引きする」などと言われても、その場ですぐに契約をせずに、家族や周囲の人に相談したり、複数の業者に見積もりを依頼したりして慎重に検討しましょう。必要なければきっぱり断ることも大切です。
★契約してしまっても、クーリング・オフや契約の取り消し等ができる場合があります。できるだけ早くお住まいの自治体の消費生活センター等に相談しましょう。