点検をきっかけに高額な工事の契約を迫る“点検商法”にご注意
広島県生活センター発行 くらしのフレッシュ便 令和元年7月号より
相談内容
突然訪問してきた業者に排水管の洗浄を依頼したところ、作業の後、「白アリの駆除もしているのでついでに点検しましょう」と言われ、応じた。点検を終えると「このまま放っておいたら危ない。今ならキャンペーン価格で安くできる」と言われ、不安になって15万円の契約をした。しかし、思っていたよりも高額だったため、やはり解約したい。(60歳代 女性)
アドバイス
訪問販売では、契約書面を受取ってから8日間以内であればクーリング・オフができます。相談者には、クーリング・オフ通知の書き方を助言しました。
「点検商法」とは、点検をきっかけに「今のままでは危ない」等と消費者の不安をあおり、新たに高額な契約を迫る手口です。屋根や床下、排水管等、消費者が簡単に確認できない箇所は、判断が難しいため、業者に言われるがまま、点検に続けて工事の契約をしてしまうという実態があります。
工事の契約をする前に!トラブル防止のポイント
★「無料で点検」と訪問してくる事業者には対応しないようにしましょう。
★契約を急かされても、焦ってその場で契約しないようにしましょう。複数の事業者から見積もりをとり、料金等を比較することが大切です。
★見積もりの明細中に、説明されなかった作業が含まれていないか確認しましょう。
★写真や映像を見せられても、それが本当に自宅のものか冷静に判断しましょう。
★自治体の関係者を名乗って訪問してきた場合は、念のため自治体に確認しましょう。
★広告で格安の表示がされていても、小さな文字で追加費用等の記載がある場合があります。表示内容をよく確認してから、訪問を依頼するようにしましょう。
※ここに紹介する相談事例は一つの参考例です。同じような商品・サービスに関するトラブルであっても、個々の契約等の状況などが異なれば、解決内容も違ってきます。
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