高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.1
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県生活センターに寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。
身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。また、被害を未然に防ぐため、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
大手ショッピングモール運営会社の社員と名乗って、福祉施設への入居権を買わないかと電話があった。コンピュータで無作為に選んだ電話にかけていると言っていた。福祉施設への入居権を買う権利があると言われ、「必要ない」と即座に断った。しかし、それ以降3回電話があり、いずれも「後悔しますよ」とか「本当に必要ないかよく考えてください」などと繰り返し話され、しつこいので困っている。またかかってくるのではないかと思うと気持ちが悪い。どう対応したらよいか。(70歳代 女性)
相談者への対応
劇場型勧誘について情報提供し、今後の電話には出ないよう助言しました。警察にも情報提供するよう伝えました。
劇場型勧誘(買え買え詐欺)とは、複数の業者が役回りを分担し、パンフレットを送り付けたり電話で勧誘したりして、消費者があたかも得をするように信じ込ませて実体不明の金融商品などを買わせる手口です。
ポイント1
相手にしないことが大切です!
★「代わりに申し込んで」、「名義を貸して」などと持ちかけてくる不審な電話は買え買え詐欺です。相手にせず、すぐに電話を切ってください。
★一度お金を払ってしまうと取り戻すことは極めて困難です。業者とやりとりしてしまっても、話をうのみにせず、絶対にお金を払わないでください。
ポイント2
お金を払う前に相談しましょう!
★少しでも疑問や不安を感じた場合には、すぐに消費生活センターやご家族・友人等に相談してください。お金を払う前に相談することが重要です。
★トラブルにあっている方の多くが高齢者です。高齢者の消費者トラブルの未然防止のためには、家族や身近な人の協力が不可欠です。日頃から家族や身近な人による高齢者の見守りを行いましょう。