高齢者の消費者トラブル対処法 Vol.9
実際にあったトラブル事例から学びましょう!
広島県内の消費生活相談窓口に寄せられた消費者トラブルの相談から、実際にあった事例を紹介します。身近なところで起こっていることを知り、危機意識を持ちましょう。また、被害を未然に防ぐため、実際にトラブルに遭った場合の対処法などを学びましょう。
相談事例
大手電話会社を名乗るところから光回線サービスの変更を勧める電話がかかってきた。現在の通信料を聞かれ、「今までより月々2000円安くなる」と言われたので申し込んだ。大手電話会社の料金プランの変更だと思っていたら、後日届いた登録完了通知を見て別会社と分かった。「止めたい」と電話をしたら違約金がかかると言われた。キャンセルすることはできるか。(60歳代 女性)
相談者への対応
センターから業者に確認したところ、回線の開通はまだだったため「この電話でキャンセルを受ける。違約金も不要」と回答があった。この旨を相談者に伝えると安心されたようだった。
◆NTT東西が光回線サービスの卸売を開始し、多くの事業者が光回線だけでなく、独自サービス等をセットにして販売するなど、契約内容が多様化、複雑化しています。
ポイント1
契約内容をよく確認しましょう!
★勧誘を受けた際は、必ず契約先の事業者名、サービス名等の契約内容を確認しましょう。NTT東西から他の事業者に乗り換えることを「転用」と呼び、NTT東西との契約はなくなります。
★電話のやり取りだけでも契約は成立します。申込み後に書類が届くので、必ず確認しましょう。
★「安くなる」等と言われても、オプションサービスとのセット契約でかえって高額になったり、現在契約しているサービスの解約料金が発生したりする場合があります。契約内容を十分に検討し、必要がなければきっぱり断りましょう。
ポイント2
トラブルになった場合は相談しましょう!
★光卸(光回線卸売)の契約の仕組みは複雑です。不安に思うことやトラブルが生じた場合には、最寄りの消費生活センターに相談しましょう。